水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

古来から代々の藩主に保護され、約300株の紅葉と銀杏が群生した200メートルの美しい谷間で、紅葉狩りをしながらおもかる石を持ち上げてみて、願い事が叶うかどうかを“感じましょう”。紅葉トンネルを渡して広がるお茶畑からは、四日市市と伊勢湾も一望できます。 四日市市

※この記事は、繁体字サイト「三重旅遊情報讚」用に台湾人ライターが繁体字で書いたレポートの日本語版です。
繁体字を使う外国の方向けに三重県の魅力を紹介している記事ですので、少し目線が異なるかもしれませんが、そういった点もあわせてお楽しみください。
水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

心まで奪うほどの秋の景色には、庭師が丁寧に手いれた優雅な庭園の景色もあれば、自然が手つかずのままになっている山の景色もあります。

今回は都会の喧噪を離れ、三重県四日市市の鈴鹿国定公園内にある、自然豊かな紅葉の穴場「水沢もみじ谷」へ行きたいと思います。


水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

最寄りのバス停(宮妻口)を下車し、2分くらい散歩するとこのような紅葉トンネルが迎えてくれます。

「水沢もみじ谷」は歴史のある紅葉の景勝地で、江戸時代には菰野藩の領地であったため、代々の藩主は領内の巡視も兼ねて遊山しました。そして実際に紅葉狩りを始めたのは1688年頃からといわれ、その後の歴代藩主たちが保護に尽力し、1809年には「もみじ谷」と9代目藩主に名付けられたようです。

そしてそれ以降も、地元の方々が自然保護の努力を続け、現在のような景勝地となりました。


水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

紅葉トンネルでは、撮影授業の課題をしている生徒さんと遭遇しました。観光客が少ないのでこちらを選んできたようです。


水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

「水沢もみじ谷」は、地名のとおり谷間に綺麗な紅葉があるスポット。

先の紅葉トンネルと平行していて、約200メートル距離の谷間に約300株の紅葉と銀杏が群生しているこの「水沢もみじ谷」は、数百年前からずっと愛され続けている自然景観です。


水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

昔から歌人がたびたび訪れた水沢もみじ谷には、数々の名歌が残されています。
その中の1つには、秋の憂愁を描写し、百人一首にも選ばれている「奥山に もみじ踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋はかなしき」があります。

秋は雄の鹿が求愛する季節で、雄の鹿が寂しく高く鳴く声を聞いて、恋しい人と離ればなれになっている作者が感情を重ねて、秋の悲しさを感じ取る作品で、今でも水沢もみじ谷を詠む代表的な詩歌です。
(※現在は、水沢もみじ谷に鹿はいません)


水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

約300株の楓などに覆われている閑静な水沢もみじ谷は、春には新緑、秋には紅葉に赤く染められ輝き、夜間にはランプの灯が飾られて、幻想的な景色が広がります。(ランプの灯はその年より日程がかわります)

水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

谷地形であり日照時間も短いので、水沢もみじ谷の見頃は遅く、例年12月上旬から中旬までが見頃になります。


水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

水沢もみじ谷の端には、1159年に建立された山を守るための「南無地蔵菩薩」があります。これは、学業成就のご利益もある「才覚地蔵」でもあります。


水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

これは「おもかる石」。日本のお寺や神社でたまに見かけるこの「おもかる石」は、日本独特な願い事を伺う石です。

願い事を考えながらおもかる石を持ち上げてみて、軽く感じたら願い事が叶うようです。日本を旅する際におもかる石を見つけたら、試してみてはいかがでしょうか。


水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

南無地蔵菩薩の側にある階段を上がると、最初に到着した紅葉トンネルに戻ります。絶対に道を迷わないシンプルな紅葉狩りコースなので、安心です。


水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

鈴鹿山脈に様々な落葉樹と常緑樹のコントラストが映える自然の構図には、また異なる風情の秋景色が楽しめます。

水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

紅葉に囲まれた山道を散歩すると、目の前にはお茶畑が広がります。

この広いお茶畑からは、四日市市街と伊勢湾が一望できます。


水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

三重県のお茶の生産量は日本第3位(第1位は静岡県、第2位は鹿児島県)で、三重県産のお茶は伊勢茶とも呼ばれています。

水沢町はお茶の生産地としても有名で「かぶせ茶」の生産量は、なんと全国1位!


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かぶせ茶は日本茶の一種、広義では煎茶に属します。摘採前の7日以上17日以下の間、茶の木に遮光幕を覆ってから摘採します。そのことから、かぶせ茶は独特の甘い香りがして、渋みの少なく、コク・甘みがある飲みやすいお茶となっています。

水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

紅葉の季節には、美味しいかぶせ茶が、皆さんの体を温めてくれるかもしれませんね。

水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

「かぶせ茶」などの三重県産の伊勢茶は、三重県旅行のお土産としても人気です。伊勢茶はそれぞれの良さがありますので、色々なものを飲んでみてくださいね。

水沢もみじ谷は、谷を包むほどの紅葉と広がるお茶畑を満喫できる秘境

名古屋から三重県四日市市へは、沢山の電車が運行していて、アクセスはとても便利です。

秋が深まる時に、水沢もみじ谷の紅葉・深い緑色のお茶畑(新茶の時に茶畑は黄緑色です)、そして溢れるマイナスイオンは、みなさまを気持ちよく迎えてくれるでしょう。


★紅葉時期: 例年12月上旬~12月中旬頃
★アクセス:近鉄名古屋線とJR関西本線「四日市駅」より三交バスに乗り換え(約50分)「宮妻口」下車。★入場料:無料


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