伝統のしし鍋と24時間流れ続ける天然温泉! 木曽岬町の名旅館「庄助」で身も心もほっこり

三重県内では数少ない「しし鍋」を年間通して食べられる料理旅館として名高い「庄助」。良質の天然温泉が24時間流れ続けるスポットとしても知られています。家庭的なもてなしと、どこかホッとできるような安らぎを求め、県内外から宿泊客が訪れる「庄助」へ、名物のしし鍋に舌鼓を打ちつつ、じっくりとお話を伺ってきました。 木曽岬町

近鉄弥富駅前から、車で10分ほど走ると「庄助」の大きな看板が見えてきます。

事前に予約をすれば駅まで車で迎えに来てくれるので、気軽に問い合わせてみて。

ナガシマスパーランドやなばなの里、九華公園など人気の観光名所にも近く、カップルや家族連れの利用も多いそうです。

1983年にこの木曽岬の地に創業された庄助。以後37年間にわたり、訪れるお客様の安心、安全に努めて営業を続けてきました。

その真摯な姿勢が認められ、調理業務功労部門と優良施設部門をそれぞれ一度ずつ、2回にわたって三重県知事賞を受賞しています。

「決して華やかな場所ではありませんが、ゆったりと過ごせる雰囲気づくりを大切にしています」と語るご主人の門野広一郎さん。

周囲には田園風景が広がり、静寂で落ち着ける佇まいです。

素朴で温かいおもてなしを求めて、多数の芸能人や著名人も家族や仲間を連れて、たびたび訪れているそうですよ。

どこかホッとした気分になるエントランスの光景。我が家に帰ってきたような飾らないアットホームな雰囲気が、常連客にとってはたまらない魅力なのでしょうね。

宿泊は一泊二食付きで平日一人8,000円(税・サ別)より。

最近では、和風旅館の情緒を求める外国人の宿泊客も増えているそうです。

庄助を語る上で欠かせないのは、何といっても「しし鍋」。三重県の絶景ポイントである大台ケ原山麓に生息するメスの猪肉しか使わないというのがモットーです。

捕獲されたイノシシは地元の漁師によって宮川の清流に半日間さらされ、さらに吟味された質の高い肉のみを仕入れています。

料理長を務める柴山文雄さん。「四日市都ホテル」の和食料理長など、数々の板場で活躍した後、自らの料理哲学を実践したいとの思いから庄助へ。

創作メニューはもちろん、伝統のしし鍋にも独自のアレンジを加えて、より洗練された味覚へと進化させています。

そんな料理に対する飽くなき情熱が評価され、過去には自民党総裁賞、大阪知事賞などを受賞しています。

しし鍋のベースとなる秘伝の味噌。「何が入っているのでしょうか」とご主人にお聞きしたところ「それはちょっと…」と苦笑い。

ただ、クルミの他7種類もの素材を使っていると教えていただきました。

それを料理長自ら配合を決め、半日ほどかけて練り上げるそうです。

しし鍋の料金は一人前3,500円から10,000円(税・サ別)と内容によって異なります。

盛り付けの一つひとつに、和食の粋を極めた料理長の心配りを感じることができます。

米は地元産のコシヒカリを使用。料理を注文すれば、無料で天然温泉を利用できるのも嬉しいですね。

箸をつけるのをためらうほど、鮮やかに盛り付けられたしし鍋用の肉。その形状が牡丹の花を思わせることから別名「ぼたん肉」と言われるのもうなずけますね。

また、イノシシの肉は低脂肪、低カロリーの上、たんぱく質、ビタミンが豊富に含まれており、たくさん食べても身体に優しいのがポイントです。

秘伝の味噌タレにごぼう、大根、にんじんなどを入れ、煮立ったところで猪肉を投入!

秘伝味噌の香りが部屋いっぱいに漂い、いやが上にも食欲が増していきます。

そして、火が十分に通った猪肉が目の前に…。もう、たまりません!

口に入れると、味噌が染み込んだ柔らかい肉のとろけそうな旨味が、舌の上で広がっていきます。あぁ、シアワセ!庄助の猪肉は煮過ぎても硬くならないとのことで、柔らかいままの食感を最後まで楽しめます。

「しし鍋のイメージが変わった」という人も多く、特に女性からは「思っていたより食べやすかった」との声をよくいただくとか。

二通りの味が楽しめる「猪すき&焼き」は一人前5,000円~10,000円(税・サ別※宿泊客限定)。主に夏に捕獲した脂身が少ない猪肉が、この鍋には合うとのことです

しし鍋が寒い時期に食べるイメージなのに対し、こちらの猪すき&焼きはスタミナ食として、夏に注文されることが多いそうです。

ご主人がわざわざ探してきたという二段重ねの鍋。上の段でさっと焼いてシンプルな味付けで食べることもできます。

下段のすき焼きは、麹(こうじ)や大吟醸の酒かすなどを入れた肉質に合ったオリジナルの割下を使って煮込んでいきます。グツグツという音を聞きつつ、食べごろになるのを待つのも、すき焼きの醍醐味ですね。

すき焼きといえば溶き卵。箸で肉をくぐらせて口の中へ。

割下の風味と卵のまろやかさ、猪肉の旨味が一体となり、いつもの牛肉とは違った食感が味わえます。

イノシシの肉をすき焼き風で食べられるのは、全国的にもあまり例がなく、この味を求めて定期的に訪れるファンもいるそうです。

「猪のやわらか煮」は、フレンチのコースに出てくるような創作料理。

「こんなオシャレな料理があったの」と驚かれることも多いとか。箸で切れるぐらいトロトロに煮た分厚い猪肉に、料理長特製のデミグラスソースがかけてあります。

色とりどりの野菜が添えられており、見た目にも美しい女性に人気の一品です。

さて、次は温泉へと向かいます。庄助の湯は24時間絶え間なく流れ続ける天然温泉です。

温泉源はすぐ近くに位置する木曽岬温泉で、昭和41年に昼夜問わず六ヶ月間掘り続けて噴出させたものであり、今でも62℃の源泉が毎分1000リットルも湧き出ています。

なお加水・加温は一切行っておらず、流れを調節することで、水温を37℃から40℃に保っているとのことです。

岐阜薬科大学の分析によると、総成分が536ミリグラムで、日本でも有数の泉質を保っています。

また、松田忠徳著『温泉旅館格付けガイド』(新潮社刊)では、全国約15,500軒の中で145軒しか選ばれなかった2つ星(ぜひ出かけてみたい)の評価を得ています。

まさに温泉ファンの中では結構知られている名湯なんですよ。

手ですくってみるとお湯の色は淡い黄色ですがほぼ無臭で、肌に吸い付くようなヌメリを感じます。コレは…、いかにも効きそう。

やはり源泉かけ流しだけに、実際に入ると全身がスベスベ、しっとりとなり、特に美容美肌にはかなりの効能が期待できそうですね。

もちろん宿泊の場合は24時間いつでも、何度入ってもOKです。

宿泊用の客室は9室あり、約40名を収容できます。豪華な調度品などは見当たりませんが、どの部屋も落ち着きを感じさせ、由緒正しい和の雰囲気を今に伝えています。

部屋に入ったら、さっそく浴衣に着替えて…。う~ん、リラックスできそうですね。

創立以来、しし鍋を看板メニューとしてきた庄助。今は猟師の後継不足が一番の悩みのタネだとか。

「野生のイノシシは、猟をする場所やその環境によって肉の味が大きく変わります。もし、大台ケ原付近でイノシシ猟をする人がいなくなったら…」と話すご主人。

他の地域で育った猪肉では、守り続けてきた庄助の味は出せないそうです。

そんな思いを秘めつつ「もちろん困難があっても、できる限りしし鍋は続けていきますよ」と力強く語ってくれました。

時には日々の喧騒を忘れ、伝統の味覚と源泉かけ流しの名湯を心ゆくまで楽しんでみませんか。



【天然温泉 料理旅館 庄助】

住所:桑名郡木曽岬町源緑輪中794

TEL:0567-68-1801(代)

定休日:火曜日(休日、祝前日は営業)

アクセス:近鉄弥富駅よりタクシーで約10分。(駅より送迎あり※要確認)

公式URL: http://www.syosuke.jp/

 

※2020年1月時点の情報です。料金等の情報が変更されている場合がありますので、お出かけの際は問い合わせ先にご確認ください。



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