熟練のコテ捌きが生み出す多種多様な鉄板焼き!35年間続く老舗「浪花でおます」で“鈴鹿発”お好み焼きを味わう

鈴鹿市で行列のできる店の一つに数えられる「浪花でおます」。お好み焼き、焼きそばをはじめとする各種の鉄板焼きを楽しむことができます。関西地方が本場とのイメージが強い「粉モノ」をメインに開業して35年余り。今ではすっかり地元に愛されるお店として定着したその理由とは?鮮やかなコテ捌き(さばき)で次々と料理が出てくる光景に見惚れつつ、お話を伺ってきました。 鈴鹿市

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

国道23号線から通称「鈴鹿サーキット道路」に入り、車で3分ほど走ると大阪弁の「まいど」と書かれた黄色い看板が見えてきます。

でもこのロゴマーク、どこかで見たことがあるような…。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

「某テレビ局のシンボルマークに似ているってよく言われます。『マネしただろう』って。でも、作ったのはウチの方が早かったんですよ。」
と苦笑するのは店長の藤見敏彦さん。

オープンしたばかりのお店にアルバイトとして入って以降、途中で数年のブランクはあったものの、30年以上に渡ってコテを握り続けてきました。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

生命線ともいえるソース。最初はお好み焼きの本場大阪の味を参考にしていたと言います。

でも「甘すぎる」という声があって以降、三重のお客様の舌に合わせて改良を重ねているとか。

その他にも夏場は辛め、寒くなると少々甘くするなど、季節によっても微妙に変化させているそうです。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

オープン以来、オーナーと二人三脚で店を守り立ててきた店長。

「オーナーには怒られた記憶しかない」。ただ、厳しく教えてもらったからこそ今があると感謝の念も。そのオーナーが昨年他界。ショックで一時は店を閉めることも考えたそうですが、周囲の人々の応援してくれる声を耳にして、ここで終わるわけにはいかないと思い直したとのことです。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

店長との話がはずむ中、お好み焼きの素材が慣れた手付きで鉄板の上に広げられます。

「暑い時期はどうしても生地が垂れやすくなります。だから夏と冬では小麦粉の配合を変えているんですよ」。まさにプロの技!見えないところで密かな工夫がされているのがわかります。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

このお店のお好み焼きの特徴は、ベースとなる生地にイカ、ブタ、エビなどの定番の具を加えた上に、ほうれん草、もやし、かぼちゃなど10種類以上のトッピングが可能なこと。

とにかくバリエーションが豊富なので、訪れるたびに組み合わせを変えて、自分好みの味を探してみるのもいいですね。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

看板メニューの浪花スペシャル(1,480円/税別)。具のブタにじゃがいも、キムチ、しいたけ、ネギ(てんこ盛り)がトッピングされており、ボリューム満点!

ジュウジュウという音とソースの焦げる香りが、いやが上にも食欲を掻き立ててくれます。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

最後にアンパンマン風の顔をマヨネーズで描いてくれる茶目っ気も。このマヨネーズアート?は他にもパターンがあるそうで、ちょっとしたサプライズ演出として楽しめそう。

口に入れるとふんわりと仕上がった生地とともに、キャベツの甘みとしいたけの旨味、そしてキムチの辛味などがいっぺんに押し寄せ、まさにスペシャリティ!

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

イカとブタが入った焼きそば(730円/税別)も根強い人気メニュー。シャキシャキしたキャベツと、コシのあるやや太めの麺にソースを絡めていく絶妙なコテ捌き(さばき)は一見の価値あり!

目玉焼きやニラ、もやしなど多彩なトッピングも用意されています。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

焼きそばにトロトロの卵をのせたトロ玉そば(1,180円/税別)は、見た目の華やかさも相まって女性に人気の一品。チーズやキムチをトッピングする人も多いとか。

「こういうのが欲しい」というお客様の要望から生まれたメニューだそうです。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

一品料理のメニューが充実しているのもポイント。お好み焼きや焼きそばが焼き上がるのを待つ間に、タイミング良く出してくれます。

まずは厚切りベーコン(850円/税抜)。コショウのみというシンプルな味付けと思いきや、ほのかな甘み…。何とハチミツがかけてあるとか。塩気が強くなり過ぎないようバランスを取るためだそうです。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

アスパラ焼(570円/税別)。野菜類はこのほかにも、なすび焼、きのこ炒め、しいたけ焼、スライストマト、もやし炒めなど豊富なラインナップ。

シンプルな調理法や味付けにより野菜そのものが本来持つ味覚を引き出してくれます。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

いかの塩焼(520円/税別)。焼いても身が固くならないと定評のあるムラサキ大イカを使っているそうです。身は厚めですが、歯応えをあまり感じないぐらい柔らかく、程よい旨味が口の中でじんわり広がっていきます。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

女性がよく注文するというポテトチーズ小(480円/税別)。「やはり女性は、チーズがかかっている料理を好まれますね。ケチャップが甘みを醸し出しているのも女性の口に合うのだと思います」とは店長の言葉です。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」
こちらは男性からの支持が高いとん平(380円/税別)。まずはビールととん平!と言うお客様も多いとか。大阪をはじめ関西地方では定番ともいえるメニューで、このお店でも創業当時からレパートリーに加えられていて、安定した人気を保っています。
鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

特別な日に注文したい極上国産牛のヒレ肉鉄板焼(2,780円/税別)。三重県内でも名店の誉れ高い「朝日屋」から仕入れているだけに「肉質には自信があります」ときっぱり。

それでも価格はできるだけ抑えているので、ぜひ食べてみてほしいということです。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

鈴鹿サーキットにも近いので、レース開催時にはドライバーやメディア関係者などで賑わいます。中には15年ぐらい連続で毎年訪れてくれる人もいるとか。特に目の前で調理するスタイルは、外国人にも喜ばれるそうです。カウンター席は、おひとり様やカップルでも利用しやすいですね。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

もちろん、家族連れや女子会用のテーブル席も完備。どの席にも鉄板が備えられているので、アツアツメニューをその場で楽しむことができます。

また、店内に多数のぬいぐるみを置いたり、お菓子を用意したりするなど、子どもが退屈しないような配慮もなされています。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

お店に入る際に目に留まる招き猫。オープン以来、ずっと飾られているシンボル的な存在です。

「今まで焼いたお好み焼きを積み上げるとどれぐらいになるか、計算したことがあるんです。大雑把ですが3年ほどで富士山の高さになる。それで考えると富士山10個分ぐらいになりますね。」

そんな長い歳月を、店長とともに見つめてきました。

鈴鹿の鉄板焼き「浪花でおます」

鈴鹿市は大きな企業が多く、出会いもある代わりに別れも。

「転勤の辞令が出たので、この店に来るのも今日が最後ですと常連さんに言われてね。餞別として今日のお代は結構ですと…。今まで何回もありました。こんなことやっているから儲からないんだけど」。

情に厚い店長が熟練のコテ捌きで焼き上げる絶品メニューの数々。食べてみる価値はありそうです!


【浪花でおます】

住所:鈴鹿市稲生4-19-8

TEL:059-386-7283

営業時間:平日 18:00~22:00 (LO21:30)

      土日祝 12:00~14:00(LO13:30)

          17:00~22:00(LO21:30)

定休日:火

アクセス:JR鈴鹿サーキット稲生駅から徒歩約12分

 

※2019年12月時点の情報です。料金等の情報が変更されている場合がありますので、お出かけの際は問い合わせ先にご確認ください。

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